Interview

あなたが教えてくれたこと

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寝屋川市
T.Mさま

インタビュー5

妻の愛情を胸に息子と支え合って生きていきます。

奥様のことについて教えていただけますか?
妻は保険の外交員として働いていました。彼女は非常に献身的で、いつもお客様のために全力を尽くしていました。そして家族のためにも一生懸命働き、愛情深い母親でした。
2年ほど前に癌を宣告されたんですが、初めは小さな体調の変化に気づき、検査を受けたところ、そこで深刻な病気が見つかりました。それからは治療と闘病の日々が続きましたが、彼女は最後まで笑顔を絶やさず、家族のことを気にかけていました。強い人でした。
闘病生活はご家族はどのように過ごしてこられたのですか?
私たち家族はお互いに支え合い、できる限りの時間を一緒に過ごしました。特に子供のために、できるだけ普段通りの生活を送ろうと努めました。私たちには犬のマルがいて、彼も家族の一員として大きな支えとなりました。妻は特にマルを可愛がっていて、マルも妻のことが大好きでした。息子も学校から帰るとすぐに妻のもとへ行き、彼女の話し相手になってくれました。家族全員が一丸となって、妻を支えました。
奥様との思い出に残るエピソードを教えて下さい。
そうですね、一番心に残っているのは、家族で旅行に行った時のことです。妻がまだ元気だったころ、毎年夏には家族で海辺に出かけました。ある年、息子が初めて波に乗ることができて、妻と一緒に大喜びしたことがあります。彼女の笑顔と、息子の嬉しそうな顔が今でも鮮明に思い出されます。また、マルも一緒に海で遊び、とても楽しそうでした。妻はいつもより元気そうに見えて、家族みんなでたくさんの写真を撮りました。それが、私たち家族にとって最後の旅行になるとは、思ってもいませんでしたけど。
奥様のご葬儀はどうでしたか?
親族の他に妻の会社関係の方々や友達も来てくれて、あたたかい葬儀だったと思います。式場の入り口には妻の好きだった花の白い百合とピンクのカーネーションが飾ってもらったり、棺の中にもたくさんの花を皆で入れてあげました。
食事をしている間も妻の話で盛り上がって、時々笑いもあったりして。お葬式なんですけど、妻は明るい性格だったので妻らしい葬儀になったと思います。
お通夜の後は皆さんもお帰りになって、家族水入らずで最後の大事な夜を過ごせました。マルも一緒にいれて良かったです。
最後に奥様が遺したもの、そしてこれからのご家族の歩みについてお聞かせください。
妻が遺したものは、その愛情と優しさ、そして家族の絆です。彼女が教えてくれた大切なことを胸に、私たちはこれからも前向きに生きていこうと思います。マルもまだ元気で、家族の一員としてこれからも私たちを支えてくれるでしょう。妻の思い出を大切にしながら、家族として息子とこれからも支え合い、生きていきます。
本日は貴重なお話をありがとうございました。